お久しぶりです。らくだのです。
このコラボをはじめたばかりの頃のレポート
「丹波さんは納得するのか、ユダヤの死後の世界」で、
“一昨日と昨日にかけて、エルサレムのユダヤ墓地へエンヤコラッと行ってきました。旧市街の近くのオリーブ山のユダヤ墓地、以前サラさんも一度行かれたことがあると仰っていましたが、日中は日差しが厳しすぎるので夕暮れにかけて探索しました。このオリーブ山は山全体が墓地となっていますが、これはメシア(救世主)が現れるのがこの山で、ここに埋葬された人たちの魂はメシアの到来によって起こる「死者のよみがえり」を誰よりも早くできるとされているからです。そしてメシアはオリーブ山の向かいにある黄金門から旧市街へと入っていくのですが、メシアが墓を不浄な場所として恐れるだろうと考えたムスリムは門の前にムスリムの墓地を作り、メシアが入れないように門を封鎖しました。下の写真の真ん中から右寄り、壁の上部にポコッとなっているのが封鎖された黄金門です。”
というくだりがあります。
先日、ようやくこの黄金門のムスリム墓地へ行ってきました。
(墓地の入り口。左に見える箱は棺おけ。)
これまでもこの墓地は行ってみたいと思いながらも、なかなか実現しなかった理由は、「非ムスリムは入りづらい」ということでした。というのも、墓地の入り口にはイスラエルの警察官(ユダヤ人)が二人組みで門番をしていて、「ちょいと見物に」という雰囲気でもなく、特にユダヤ人が入ろうものならば政治的問題に発展しないとも限らない。あまり一人でこの辺をうろつきたくないわたしのボディーガードはたいていはユダヤの方なので、今回はユダヤ人とわかる頭のキパを取って同行してもらいました。
ということで、今回この墓地には初めて足を踏み入れたのですが、写真の中央に見える黄金門を見事にブロックしながら旧市街の城壁ぞいに何世紀も前からの墓や最近の墓までが無造作な墓地でした。
アラビア語は読めないので詳しくどの時代のものなのかがわからないのが残念でしたが、場所的なものや墓石の形などからどれが古いのかはだいたいわかりました。ユダヤの墓地ではカラスを見かけることはほとんどないのですが、なぜかムスリム墓地ではそれが群れを成しているのも興味深いところでした。
左の丘がオリーブ山のユダヤ墓地。右手が黄金門とそれを塞ぐムスリム墓地。
イスラエルのグレー&黒のツートンなカラス。イスラエルでは真っ黒一色のカラスを見たことはない。